キラメック通信

販促グッズのオリジナル専門店「株式会社KILAMEK」のブログ。

年賀タオルの勘定科目は交際費?広告宣伝費?正しい使い分け方!

年賀タオルって、勘定科目に何費として書けばいいんだろう?

この疑問、非常に多くの人が気になっているみたいです。確かに、普段から接するものではなく、年に1回しか接することのないものだから、初めて出くわす方も多く、年賀タオルの勘定科目が分からないのは当然の話です。

しかし、分からないでスルーするわけには行きません!ここでガッツリと覚えて帰りましょう。

この記事の目次

年賀タオルの勘定科目は宣伝費か交際費に区分される

年賀タオルを勘定科目に記録する時、広告宣伝費か、交際費かのいずれかになります。

区分けする際の目安には、明確な指針があるので、迷うことなく対応できますからご安心ください。

これは、年賀タオルだけではなく、年賀手ぬぐいやカレンダーなどにも該当することで、年末年始に行われる挨拶回りの際に使用される粗品全般で使える区分けとなります。

なお、同じ年に配った年賀タオルの費用であっても、広告宣伝費と交際費に別れる可能性があります。

なぜ、広告宣伝費か交際費に分類されるのか? どちらか1つではなく、どちらにも区分けされる可能性があるのか? それは年賀タオルの特性が大きく作用します。

年末年始や新年の挨拶は、様々な目的がありますよね? そこで配られる年賀タオルは、その目的の中で活用されるため、両方に区分けされる可能性もあるわけです。

ここに、国税庁のホームページで閲覧できる、交際費と広告宣伝費の区分に関する一文を用意しました。

交際費等とは、得意先や仕入先その他事業に関係のある者に対する接待、供応、慰安、贈答などの行為のために支出する費用をいいます。
ただし、カレンダー、手帳、手ぬぐいなどを贈与するために通常要する費用や次のような不特定多数の者に対する宣伝的効果を意図した費用は、交際費等には含まれないものとされ、広告宣伝費となります。

引用元:国税庁

上文の意味することを解説しつつ、例題シーンを見ていきましょう。

年賀タオルが広告宣伝費に区分けされる場合

年賀タオルは、不特定多数の人たちに宣伝を目的として配る場合広告宣伝費として区分します。
広告宣伝費として計上する際、この『宣伝目的』というのが重要です。

例題シーン

駅前のポケットティッシュ配りを想像してみましょう。
あの方たちは、ただ闇雲にポケットティッシュを配布しているわけではないですよね?

試供品のプレゼントだったり、サービス券の配布だったり、新規オープンのご案内だったりと、何らかのキャンペーンを目的として、ポケットティッシュ配りを行っています。

この時、ポケットティッシュを用意するのに掛かった費用は、広告宣伝費として計上することになります。

これを年賀タオルに置き換えると、ものすごく分かりやすいです。

年賀タオルの場合だと、新年のご挨拶であり、本年もよろしくお願いしますという意味を込めてのキャンペーンかもしれませんが、社名や店名を不特定多数に宣伝すると言うことにおいては、同じ状況だと言えます。

そうなんです。年賀タオルに限らず、街頭で不特定多数の人たちに対して、宣伝を目的した粗品を配ること、それに掛かった費用は、宣伝広告費となります。ちなみに配る人の給与は、人件費となりますのでご注意を!

線引を考えてみる

宣伝広告費に該当する条件が見えてきたところで、線引を考えてみましょう。

  • 抽選の景品として、不特定多数の人に年賀タオルを送る場合
  • 得意先の企業や工場に対して、年賀タオルを挨拶回りで配る場合
  • 商品購入やアンケートの特典として、年賀タオルをプレゼントする場合
  • 自社工場を見学する目的で訪れた消費者に対して、年賀タオルを配る場合

この中には宣伝広告費に区分けできる費用と、交際費として区分けできる費用があります。

正解発表は、年賀タオルが交際費に区分けされる場合の解説を終えてから行います。

年賀タオルが交際費に区分けされる場合

年賀タオルが宣伝広告費になる区分が分かったのなら、交際費に区分される線引は、容易に判断できるでしょう。
ざっくりまとめると、販促宣伝には該当しないこと。これです。

不特多数の人に、名入り年賀タオルを配れば、それは宣伝行為とみなされます。ポケットティッシュ配りと同様ですね。

例題シーン

先日、社員旅行に行ってきましたと、付き合いのある会社さんからお土産を頂いたとします。
対個人ではなく、対会社間でのやり取りになるので、当然、経費でお土産代を支払っていると思います。

大体、食べ物であることが多いと思いますけども、その中身はなんだって構いませんし、クマの置物であったとしても構いません。対会社間で受け渡しが行われたことが大事です。

この時の費用は、交際費となります。付き合いを円滑にする目的で、買ってきたお土産の費用ですからね。
これを年賀タオルに置き換えると、交際費に区分する際の目安が見えてきます。

そして、何処からが宣伝広告費なのか?何処までが交際費なのか?も見えてきます。

ではそろそろ、先程の線引に関する答えを見ていきましょう。

抽選の景品として、不特定多数の人に年賀タオルを送る場合

これは、広告宣伝費となります。
ポイントは、抽選の景品であること。

抽選をする前の過程で、応募と言う行為があります。
これは宣伝を兼ねている行為であり、社名や店名、商品名を知らなければ起こり得ない行動ですね。

得意先の企業や工場に対して、年賀タオルを挨拶回りで配る場合

これは、交際費となります。
ポイントは、得意先の企業や工場に配ったこと。

例えその年賀タオルに社名や店名が入っていても、一般消費者に該当しない相手への贈与は、交際費として区分することができます。

商品購入やアンケートの特典として、年賀タオルをプレゼントする場合

これは、宣伝広告費となります。
ポイントは、~の特典であること。

抽選の項でも触れましたが、事実として、企業やお店、商品を消費者が認識している上で発生する特典の場合、それは宣伝や広告の延長線上にある為、交際費ではなく、宣伝広告費となります。

自社工場を見学する目的で訪れた消費者に対して、年賀タオルを配る場合

これは、宣伝広告費となります。
ポイントは、工場見学であること。

その工場の持ち主は誰か?何が作られているのか?と合わせて、◯◯が作られている光景みたい!と思って、消費者が工場見学に訪れるわけですから、当然、宣伝広告費となります。


分かりやすく言えば、消費者に対して、年賀タオルを配る場合は、宣伝広告費となります。

年末年始、贔屓のお客様に年賀タオルを配る酒屋さんや、八百屋さんの費用は宣伝広告費です。
この時、配る相手がお客様ではなく、付き合いのある会社やお店、工場の配る場合は、交際費になります。

何故ならば、年賀タオルに限らず、ポケットティッシュや手ぬぐい、カレンダーなど、街頭で不特定多数の人に配る場合、何かしらの宣伝が入っているからです。

ここまでくると、広告宣伝費と交際費の区分がご理解頂けたことでしょう。
これは・・・こっちだな!って判断なら付くようになったでしょう。

それでは同じ年末年始の風物詩繋がりで、年賀状の勘定科目は何に該当するのか?お歳暮は?をご紹介して終わりにします。

年賀状や御歳暮の勘定科目はなに?気になる費用区分

年賀状は年賀タオルの様に、目的によって区分が分かれなす。御歳暮は1つです。
まずは年賀状からご覧頂きましょう。

年賀状は目的で変わる

年賀タオルでも触れてきましたが、年賀状も出す目的で勘定科目が代わってきます。
新年の挨拶なのか?キャンペーンの宣伝なのか?これです。

新年の挨拶

明けましておめでとうございます。旧年中はウンタラカンタラ、本年もウンタラカンタラ・・・。
そんな挨拶だけの年賀状。これは通信費として計上されます。

電話やネット回線の利用料なども、これに当たりますね。
挨拶を行うことを目的で差し出された年賀状であれば、それは通信費となります。

一方、新年セールは◯日から!や福袋100個ご用意!など、明らかに告知を目的とした年賀状は、宣伝広告費となります。
これはシンプルで分かりやすいですね。

年賀状を引換券などに使う場合も、宣伝広告費になりますよ。

年の瀬のご挨拶

御歳暮は接待交際費になります。関係を円滑にする目的であったり、礼節を重んじての贈り物となりますから、接待交際費となります。

当然ですが、御中元も接待交際費に当たります。どちらも交際費と言うカテゴリの中にある接待用に該当します。
御歳暮や御中元と言う性質を考えれば、納得頂けることでしょう。

以上が、年賀タオルや年末年始で繋がる、粗品等の勘定科目になります。

こうしてはっきりと区分すると、目的を考えれば、それがどういう名目の経費となるのか?計上することが出来るのか?それがはっきりとご理解頂けるでしょう。

なお当店では、オリジナル年賀タオルの制作や既製品の販売を行っております。

ぜひとも、今年は年賀タオルを配るぞー!と検討中なら、当店をご利用頂ければ幸いに思います。

2018 干支タオル

 

クラシノヒント更新中!

2020/11/09