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社章の正しい付け方・位置 | 基本ルールやマナーを解説

社章の正しい付け方・位置 | 基本ルールやマナーを解説

「社章」は、企業や団体を象徴するオリジナルのシンボルマークやロゴデザインなどをもとにして作られたバッジです。

スーツ・ジャケットの胸元に付けられた小さな社章は、その企業・団体に所属する一員であることを示す「証」であり、企業理念や誇りを象徴する、単なる装飾品以上の意味が込められています。

主にビジネスシーンで使用される機会が多い社章を正しく付けることは、社会人としてのマナーの基本であり、相手に信頼感や安心感を与える重要な要素です。特に、初めて会う相手や重要な商談の場では、社章の付け方一つで相手に与える印象が大きく変わることも少なくありません。

本記事では、「社章の付け方」や「社章を付ける位置」について、基本ルールからよくある疑問、シーン別のマナーまでをご紹介します。

社章を付ける際の基本的な位置

様々な種類の社章が複数個並んでいるイメージ画像

社章を付ける位置として、最も一般的で、多くのビジネスシーンで推奨されているのは、スーツの左胸のラペル(下襟)です。

本項で、まずは世間一般でいわれている、社章を身に着ける際の、基本ルールや付ける位置などの情報をまとめてみました。

スーツ(ジャケット・ブレザー)の場合

社章を付ける基本の位置:左胸のラペル(下襟)
スーツの左右胸部分には、襟を折り返した部分、いわゆる「ラペル(下襟)」があります。社章はこのラペルに付けるのが、一般的とされています。
なぜラペル部分なのか?
大半の男性用スーツ・ジャケットには、左襟(着用者から見て左側)部分の下襟(ラぺル)に、「フラワーホール」と呼ばれる小さな穴が開いています。このフラワーホールは、元々、生花を挿すための穴だったといわれています。このようなフラワーホールの名残があるということ以外にも、胸元は視線が集まりやすく、かつ派手になりすぎない、装飾品を付けるのに適した場所だとされており、現在も社章を付ける最適な場所として、世間一般に広く認知されています。
男性用のスーツ・ジャケットのラペル(下襟)に開いているフラワーホールに社章を装着しているイメージ画像
ラペル部分に「フラワーホール」が空いていない場合は?
世の中に存在するスーツ・ジャケットには、ラペル(下襟)部分にフラワーホールが開いていない商品も多数存在します。特にレディースのスーツのジャケットにはフラワーホールが付いていない場合が多いです。その際には「襟のV字の切れ込み付近から垂直に約2.0cm」「襟の外側から約2.0cm」が交わる部分に社章のピンを挿すイメージで装着すると、とても見映えが良いです。
女性用のスーツ・ジャケットのラペル(下襟)に社章を装着しているイメージ画像

シャツの場合

基本的にシャツに社章を付けることは稀
ビジネスシーンにおいて、シャツに直接社章をつけることは、基本的には稀です。通常はスーツやジャケットのラペルにつけます。
シャツに直接つける場合の注意点
もし、企業からの指示や、ラペルのない服装(リクルートスーツなど)で着用が求められる場合は、左胸のポケットの上あたりにつけるのが一般的です。しかし、シャツにピンを刺すと穴が開いてしまい、シャツの生地が傷んでしまう原因となってしまうため、注意が必要です。

豆知識:レディーススーツにフラワーホールが開いていない理由

女性用のスーツにフラワーホールがない理由については、諸説ありますが、代表的な説をご紹介いたします。

◆スーツのジャケットの起源は男性が着用する軍服だという説
スーツのジャケットの起源は軍服で、フラワーホールはスーツの第一ボタンの名残であるといわれています。軍服から派生したスーツは当初、学ランのように第一ボタンまでしっかり留めて着用されていましたが、次第に第一ボタンを外し、襟を折り返して着用する、現在のようなスタイルが主流になっていった際に、第一ボタンのボタンホールのみが残ったといわれています。このように軍服が起源のスーツは、男性が着るものであり、女性はドレスを着用すべきという、古い価値観が文化として定着してしまった結果、現在でも女性用のスーツにはフラワーホールが開いていない商品が多いといわれています。
◆プロポーズを受けた女性が承認のサインとして、一輪の花を挿していたという説
フラワーホールとは、その名前のとおり、花を差しておくための穴という意味です。昔のヨーロッパでは、男性が女性へプロポーズする際に、花束を携えて行くのが一般的でした。そして、女性が男性からの申し出を受け入れる際には、承認のサインとして花束の中の1輪を抜き取って男性の胸元に挿す習わしがあったと言われています。このような経緯があるため、女性がスーツを着用したとしても、フラワーホールを使用する機会はないという理由から、現在のフラワーホールが開いていないレディーススーツのスタイルが定着したとされています。

社章を付ける際の基本的なルール

スーツ・ジャケットのフラワーホールに社章がしっかり付いているかを確認している男性のイメージ画像
ラペル(下襟)部分には、社章を1つだけで付けるのが最もスマートで一般的
国や企業の文化などによっても異なりますが、特に日本の場合は、ジャケットに社章を付ける際は、「社章を1つだけで付ける」のが一般的だと言われています。社章以外にもバッジを複数付けてしまうと、『派手過ぎる』『主張が強すぎる』と見なされ、ネガティブな印象を与える確立が高くなるとされています。もし、どうしてもバッジを複数つけたい場合は、事前に社内規定を確認したり、上司や先輩に相談しておくことを推奨します。
社章は、正面を向くように、水平につけるのが基本
せっかく社章を付けたとしても、斜めになっていたり、逆さまになってしまっていては、逆にいいかげんで、だらしなく見えてしまいます。留め具でしっかりと固定されていることを確認して、社章が常に水平で正面を向いているように心がけましょう。

シーン別!社章の付け方マナー

オフィス内でスーツ・ジャケットのフラワーホールに、社章を正しくしっかりと装着した男性が正面を向いて立っているイメージ画像

社章の付け方は、TPO(時、場所、場合・シーン)によって、意識すべきポイントが以下のように変わってきます。

フォーマルな場面(会議、式典、来客対応など)
フォーマルなシーンでは、相手に与える第一印象が非常に重要です。基本通り、左胸のラペルに、社章が正面を向くようにしっかりとつけることを徹底しましょう。社章が曲がっていたり、汚れていたりすると、相手に不快な印象を与えかねません。常に清潔感のある状態を保つように心がけましょう。
日常的なビジネスシーン(デスクワーク、社内移動など)
日常的な業務では、フォーマルな場面ほどの厳密な社章の装着は求められないことがほとんどです。しかし、社章は「企業の顔」です。社内であっても、油断せず、基本ルールを守って着用することが望ましいといえます。もし多少の崩れがあったとしても、すぐに直せるように常に意識しておきましょう。
カジュアルな服装が許容される場面(社内イベント、一部の営業活動など)
企業によっては、社内イベントや、特定の部署での業務において、カジュアルな服装が許容される場合があります。こうした場面で社章を着用するかどうか、また着用する場合はどこにつけるのが適切かについては、事前に社内規定を確認したり、上司や先輩に相談したりすることが不可欠です。TPOに合わせて、目立たない位置につける、あるいは着用しないという選択肢もあります。

社章の付け方で差をつける!ワンポイントアドバイス

濃い青色のサテン生地の上に、しっかりと手入れされ、シルバーに輝く社章が置いてある画像
社章のクリーニングやメンテナンス
スーツ・ジャケットに装着した社章は、外気にさらされる時間が多いため、実はとても汚れやすいです。定期的に柔らかい布で拭くなど、クリーニングやメンテナンスを怠らないようにしましょう。
ラペルの形状に合わせる
スーツ・ジャケットのラペルの形状は様々です。社章を付けたときに、そのスーツ・ジャケットごとのラペルに合った、最も自然でバランスが良く見える位置を探してみましょう。
企業独自のルールを確認
ごく稀に、企業によっては「特定の角度でつけるのが正式」「このデザインの場合はこの位置」といった独自のルールが存在する場合があります。所属されている企業の公式な情報を確認しておくと安心です。

まとめ:社章を正しくつけて、信頼と品格を高めよう

白シャツに青色のストライプのネクタイをした、スーツ姿の男性のラペル部分(フラワーホール)にシルバーの社章が輝いている画像

社章には、単なるアクセサリー以上の意義があり、それは、あなたが所属する企業を代表する「証」であると同時に、あなた自身のビジネスパーソンとしての意識や品格を映し出す鏡のような役割も果たしています。

今回ご紹介した基本ルールやポイントを押さえておけば、大方のビジネスシーンでマナー違反となることは恐らくないはずです。

社章を装着する際は、難しく考えすぎずに、基本に忠実に、正しく身に着けることを心掛けてください。このようなあなたの姿勢は、きっと相手にも伝わり、信頼を得ることができたり、ビジネスパーソンとしてのあなた自身の評価も高まるはずです。

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