注意事項
提灯は正しい使い方&お手入れを行うことにより長期間でもご使用頂ける伝統工芸品です。こちらでは提灯を使用する上での注意事項に触れております。
注意事項
- 1,ビニール提灯を使う際の注意事項
素材自体が硬くなり、破れやすくなるため、ビニール提灯は気温が低い環境が苦手です。
その為、ドライヤーの温風やストーブの熱に当てながら、提灯を開いて下さい。
なおその際、手書きインクや印刷の塗料が、くっつきやすくなっております。 十分にご注意し、提灯を広げて下さい。
簡単な破れなどは市販のビニール用接着剤で補修が可能です。ご利用下さい。
- 2.雨天時使用後の長期保管に関する注意事項
酸性雨の影響から、ビニールフィルムと骨を繋ぐ接着剤が溶けやすくなっています。
その為、雨に濡れたまま乾かさずに収納すると、生地同士がベタベタとくっついてしまう可能性がございます。ご注意下さい。
箱などへの収納をお考えの場合には、納品時に収められていた間紙を再び提灯内部に戻して頂くことで、重化の重みによる収納跡から保護することが出来ます。
- 3、提灯に明かりをつける際の注意事項
当社で製造販売しております提灯は、電飾やローソク電池向けの製品となっております。
ローソクやその他の火気のご使用は、絶対にお控え下さい。また万が一、それらをご使用になり、火災や火傷と言った被害に遭われた場合、当社では一切の責任を負いかねます。
ご理解頂ければ幸いです。
なお防水コード付きの電飾などは、別途販売しております。お気軽にお求め下さい。
- 4、製作工程上の注意事項
オリジナル提灯の製作工程上、職人が一つひとつ手作りで製作しているため、止むを得ず以下のような現象が発生する場合がございますので、予めご了承ください。尚、提灯の機能や耐久性には影響ございませんのでご安心ください。
・提灯の火袋部分の穴とノリのはみだし
火袋部分にピンホールほどの小さな穴(右図1)や、貼りあわせ部分のノリのはみ出し(右図2)が発生する場合がございます。・提灯の火袋の貼り合わせ部分の浮き
素材によっては提灯を畳む際に生地が突っ張って破れてしまわないように、貼り合わせ部分にあえて浮き部分をつくる場合がございます。(右図3)・提灯の枠と火袋の骨の歪み ※中太弓張りビニール提灯のみ
オリジナル提灯の素材や形状に合わせて、らせん状の骨組みを使用して製作する場合がございます。職人が手作業で作っているため、提灯の上下にある枠(受け皿)と火袋の骨が若干歪む場合がございます。(右図4)
-
- 5、提灯を赤く塗る場合について(紅上げ)
-
紅上げとは
提灯は基本的に白地のため、全体を赤く塗り挙げる「紅上げ」という手法があります。
職人が一つ一つ手作業で色を塗るため、インクのムラができます。
特に、提灯の明かりを灯した際にムラが濃く見えやすくなる印象があります。紅上げは古くからの伝統として、現在も職人が受け継ぐ技術です。
古き良き風情としてお楽しみ下さい。
-紅上げによるムラの例-
紅上げ提灯の仕上げ方
白地の提灯に名入れ
文字の周りは色を塗らない
(元の白地で白フチを表現)紅上げ提灯の完成!
紅上げ提灯の見え方
赤い提灯に白色で名入れをすると、点灯時に赤い色が強くなり、白を使った箇所が見えづらくなってしまいます。一方、紅上げの提灯は発色の良い元の白地を残した方法で作られているため、点灯時も白い部分ははっきりと見えやすくなります。
紅上げ提灯
赤い提灯に白文字
運営会社:株式会社KILAMEK 電話番号:03-3350-8215